パソコン用USBマイクの音質比較 YetiとRODE、ソニーECM-PCV80Uとサンワ400-MC002

私はYoutube実況系はやっていないのですが、Skype用として単に高音質なマイクが欲しいと思いここ最近調査をしていました。

結構調べたので忘れないようにそれをまとめ書きしてみました。

やはりいいものを使っていると満足感が違うので、安物買いの銭失いにならないように私は比較的いいものを買うようにしています。液晶ディスプレイだったら目に優しいEIZOのように、競合製品でもいいものを買っておいたほうがあとあと後悔せずに済むのでそのようにしています。

ここでは安めのものから高級品まで列挙したあとに、海外のYoutuberがマイクの比較テストをしているのを参考に、それぞれのマイクの音質を比較してみたいと思います。

パソコンに接続するならホワイトノイズが入らないUSBタイプを選ぶ

今回評価するのはすべてUSB接続タイプです。アナログジャックタイプではありません。理由はUSBタイプはほぼホワイトノイズがのらないためパソコン接続に向いているからです。

ホワイトノイズは「サー」という音で現れるノイズであり、これはパソコン内部や周辺の家電製品のノイズを拾ってしまって混入するノイズです。

USBタイプのマイクの場合は、マイク内部ですぐにデジタル化してからUSBケーブルでデジタル信号としてパソコンまで音声信号を送るため、途中でノイズが混入するということがないのです。たとえノイズに邪魔されてデジタル信号が変わってしまったとしても、デジタル伝送であるUSBには誤り検出・誤り訂正といった機能があるので劣化することがありません。

マイクもスピーカーも数万円程度までだったら音質は価格に比例する

マイクやスピーカーといったオーディオ分野は正解がない分野です。特に数十万円~数百万円レベルになってくると、もはや音質の良し悪しでは評価できない「好み」の世界になってくるため、「こっちの製品のほうが音がいい」といった論争になってきます。ここまでくるとピュアオーディオと言われる分野になるのですが、よく言われているようにこのピュアオーディオの分野はオカルトであり、製品ごとにコアなファンが存在して単に高い製品を使っているという自己満足の色が強くなってきます。

一方で、数万円程度までだったらマイクもスピーカーもヘッドホンも、価格に綺麗に比例して音質が向上していきます。5000円のものだったら1万円のほうがいいというように、価格がいいものほど音質がいいという素直な傾向があります。

今回扱っているのは全て数万円以内で買えるものであり、価格と音質が綺麗に比例しているのでよいものが欲しかったらより高いものを買うようにすれば失敗はありません。

特にパソコンにUSBとして繋ぐタイプはそこまで異常に高い製品がそもそもないので、USBタイプのマイクは数万円もあればかなりの高級品が手に入ると言えます。

4つのUSBタイプマイク主要モデル

音質的な評価は後半にまわすとして、ここではUSBマイクとして有名なもの、それなりに世間で使われているものをいくつか列挙します。とりあえずこの中から選んでおけば使っている人がそれなりに多いので、インストール時のトラブル対処や設定のテクニックなどはウェブで検索すれば解決法が簡単に手に入ります。

またここで列挙しているマイクは全てコンデンサマイクです。コンデンサを使ったものはコンデンサマイクの他にコンデンサスピーカーもありますが、コンデンサマイクでもコンデンサスピーカーでも「繊細な音」を拾うのが得意です。逆に馬鹿でかい音は不得意とします。

逆にダイナミックマイクやダイナミックスピーカーは磁石を使っているもので、こちらのほうが急に大きな音をだしたり大音量を扱うのが得意です。

基本的には数万円程度の価格帯であったら、コンデンサマイクのものを選んだほうが高音質です。だから今回はコンデンサマイクのみを扱っています。

SONY  ECM-PCV80U

Youtube実況者に広く支持されている極めてメジャーなマイクです。

この製品が支持されている理由は価格が手頃だということでしょう。各ECサイトの人気ランクでも常に上位に来ています。

気軽に買える価格かつ音質は悪くないということで、取りあえずYoutubeのように声をつかった活動を始めようと思っている人の取っ掛かりとして最適なマイクだと認識されているようです。

小型のチャット用マイクに比べたら高音質だとは思いますが、音質はお世辞にもいいとは言えないと思います。

Youtube実況で、ちょっとこの人の音声は音がこもってるなと感じるとしたら、たいていこのマイクを使っていると思います。透き通るような音にはなりません。

サンワ USBマイク コンデンサータイプ 400-MC002

国内メーカーによるUSBマイクとしてはかなり高い音質を実現しているマイクです。

先程のソニーのマイクと比べたら使用している人が圧倒的に少ないですが、音質がいいものが欲しかったり、Youtube実況で少し人気がでてきたらよりいい環境でチャレンジしようとこれを買う人が居るようです。

 Blue Micro Yeti USB 2.0マイク

海外のYoutuberの間でかなりの支持があるマイクです。このマイクを使って実況している動画を海外では本当によく見かけます。

価格は先程のサンワのマイクの2倍ほどします。ここまでくるとUSBマイクとしては高級品の部類です。見た目もいいのでマイク自体を動画に写すのにも向いています。

また意外と大きくそれなりに場所をとるので机上のスペースは確保する必要があります。

 RODE USB接続コンデンサーマイク NT-USB

高級マイクメーカーのRODEが作ったUSB対応のマイクです。

瀬戸弘司さんもこのマイクを買って動画中で評価していました。瀬戸さんは一時期、実況に最適なマイクを探そうといろいろマイクを購入しては評価をしていました。ヘッドセットを買ってみたりと本当にいろいろ試行錯誤したようですが、おそらく現在はこのマイクに落ち着いているのではないでしょうか。

海外でも Yeti vs. RODEで比較されていることが多いくらいこのRODEマイクはYetiの対抗馬になっています。

価格帯がYetiとだいたい同じなのもこの両者が比較される理由です。このページの後半ではこのRODEと先程のYetiの音質を比較してみたいと思います。

SONY ECM-PCV80Uとサンワ 400-MC002を比較する

SONYのマイクとサンワのマイクですと、サンワのマイクの方が3倍ほど高価なのでサンワのほうが高音質だと予想できます。それを実際に音を聴いて確認してみましょう。

SONY ECM-PCV80U

現在Youtuberの間で最も使用率が高いと思われるオーソドックスなマイクです。

このマイクはUSB AUDIO BOX(UAB-80)というボックスが付属しており、それを通してパソコンに接続すると音質が向上します。この動画ではそのボックスを通して録音されています。

またこのボックスを通さないと音がかなりこもって聞こえます。

音質テストの部分から再生が始まるように、私の方で再生時間を設定した上で動画を貼り付けています。

SONYコンデンサーマイク「PCV-80U」の紹介![音質テストあり]

音を聴いてわかるとおり、値段のわりにそこまで悪い音質でないことがわかるでしょう。この程度の音質でOKならこのマイクで全然いいと思います。ただこのマイクで楽器などの音楽録音はかなり厳しいと思います。

またこの動画の途中から、3.5mmジャック(アナログ接続)でどのように聴こえるかというテストが始まります。これを聴くとわかる通り、明らかに「サー」というホワイトノイズが載っています。できればUSB接続(デジタル接続)で使用したほうがいいでしょう。

サンワ 400-MC002

サンワのコンデンサタイプのマイク音質をテストしている動画です。

音質のテスト部分から再生が始まるように、私のほうで再生開始時間を設定しています。

ゲーム実況の強い味方!!高音質USBスタンドマイク

このサンワのマイクの音をきくと、明らかに先程のソニーのものより音が透き通っていて綺麗なものになっています。ソニーに比べると音のこもりもありません。

このサンワのマイクは日本で主に売られているものなので海外のYoutuberで使っている人は見かけませんが、国産品のマイクとしてはかなりいい部類に入ると言えます。

YetiとRODEを声で比較する評価

これ以降の音声比較はともにそれなりに高音質タイプのマイクの比較なので、付属のイヤホンや付属のスピーカーレベルだと違いがわからないかもしれません。

私は数万円程度のヘッドホンを通して聴いてみました。以下の動画はそこそこのヘッドホンを通して聴いてみると違いがわかりやすいので、できればヘッドホンを使って視聴することをおすすめします。

海外の方がYetiとRODEのマイクの前で喋って、音質の比較をしている動画です。

最初にマイクの目の前で喋り、だんだんと距離を話して喋ってどのように音質が異なるかどうかも確認できるようになっています。

声を使って音質を比較する部分から再生が始まるように、私のほうで時間を指定して動画を貼り付けています。

RØDE NT-USB vs. Blue Yeti | Epic Youtube Mic Battle 2015

この動画でわかることは、RODEは英語でいう「s」の発音のように摩擦音があまり得意でないということです。これは大学や予備校の講師が使うマイクでも言えることです。また近くで喋っているパターンほどYetiのほうが透き通った綺麗な音になっていることがわかります。

遠くで喋っていると、Yetiのほうは声が空間に溶け込んで聞こえますが、RODEは声だけがしっかり浮かび上がっているのがわかります。

自分の声の良さに自信のある人がマイクのすぐ近くで声をだして、その声のよさをリアルに伝えたいという用途だったらYetiの方が上でしょう。ですが単に情報を伝達する手段としての声を録音するのならRODEの方が優秀だと言えます。

YetiとRODEを楽器など音楽メインで比較する評価

海外の方がギターをYetiとRODEで録音して比較している動画です。最初RODEから始まり、次にYetiという順番で演奏しています。

丁度楽器演奏の比較部分から始まるように、私のほうで時間を指定して動画を貼り付けています。

RØDE NT-USB vs. Blue Yeti | Epic Youtube Mic Battle 2015

違いがあまりわからない人もいるかもしれませんが、私にははっきり違って聞こえます。間違いなくYetiの方が音質がいいです。Yetiは特に低音部分が綺麗に録れており、低音から高音まで幅広い音を扱うのならYetiの方がRODEより優秀だと言えます。

声だけでなく、それ以外の楽器音や自然界の音を録音するのならYetiの方に軍配が上がります。

置きスペースを気にせずインテリア&音楽用だったらYeti 声をはっきり録音するならRODE

YetiとRODEは価格帯が同じでありよく比較されます。上記の動画でも分かる通り、意外とこの2つのマイクの特性の違いがはっきりしているので、住み分けも綺麗にできます。

見た目のおしゃれさ、声に限らず「音全般」重視ならYeti

インテリアなどの見た目重視としてはRODEよりこのYetiのほうが数段上です。

とくに自分が話している姿を録画してYoutubeに投稿している海外の人では、Yetiを使っている人が多いです。自分の姿と一緒にYetiマイクも映しているのをよく見かけます。

また人間が話す「声(voice)」ではなく、「音(sound)」に焦点をあてた実況をやっている人はこのYetiを使っていることが多いです。録音レベルをかなり引き上げて、声だけでなく様々な音も総合して録音したい方はこのYetiがいいでしょう。

「言葉としての声」をはっきりさせること重視ならRODE

ゲーム実況のように、画面にはゲーム画面だけを映して、ゲーム音に混ぜて声をマイクで入力することを目的にするのならRODEでいいでしょう。

特にRODEは大学の講義室や予備校の講義室で使われるような、声が通るマイクのタイプです。音質の良さよりも声をはっきり浮かび上がらせて、言葉をしっかり聞き取りやすくするのに優れていると言えます。