FirefoxでRandom Agent Spooferを使ってプライバシー保護を高める

多くの民間企業は「より便利なサービス」という大義名分で、多くの個人情報を取得しています。たとえばAというIPアドレスでXという商品を閲覧した、そして数日後にAというIPアドレスでYという商品を閲覧したとします。そうするとその商品を扱うショップ側は、このAというIPアドレスの人はXとYという商品に興味を持っていると把握し、データーベースに保存します。

そしてさらに数日後に、その人がその商品を扱うショップサイトに「ログイン」したとしましょう。するとその時点で企業側は、「ログインしてくれたおかげで、AというIPアドレスでアクセスしていたのはFさんだとわかった。FさんはXとYという商品に興味を持っているとデーターベースに保存しておこう」と考えて、即座にシステムでそのように分析し自動的にデーターベースに保存するわけです。

このようにすることで「ログインしたユーザーが何に興味を持っているか適切に判断し、きめ細やかなサービスを提供できる」と企業は言いますが、それは私たちにとって良いことでしょうか。商品の閲覧履歴を知られたくないこともあるわけです。

そして今回はIPアドレス以外の部分でさらにプライバシーを高める方法をご紹介します。

UserAgent情報である程度個人を特定することができる

私たちが使っているInternetExplorerやFirefoxといったブラウザは、UserAgent情報というものをサイトに送信しています。

この情報には使用しているOS名とバージョン(Windows10など)、コンピュータのビット数(64ビットなど)、使用しているブラウザ名とバージョン(Firefoxなど)が含まれています。

名称だけならまだしもバージョン情報まで送信しているので、すべての情報が完全に一致することはあまりないのです。完全に一致した場合は「ほぼその人を特定できる」と言えます。

ですがこのUserAgent情報は簡単にプライベートにすることができます。

なぜなら、UserAgent情報は自己申告であり、ブラウザの設定によって変更することができるからです。それを簡単に行うアドオンを紹介します。

RandomAgentSpooferのインストール

UserAgent情報を簡単に切り替えるアドオンはこのRandomAgentSpooferがベストです。Firefoxで利用できます。

ではブラウザへのインストール手順を見ていきます。

まず右上のメニューから「Add-ons」をクリックします。すると以下の画面が開きます。

画面が開いたら右上の検索ボックスにrandom agentと入力し検索します。

一番上にでてくる「Random Agent Spoofer」の右のInstallをクリックします。

インストールが完了するとブラウザの右上にこのような丸いアイコンが出てきます。

Random Agent Spooferの設定

先ほどの丸いアイコンをクリックすると設定画面が開きます。

この画面のように、「Random」を選択すると、OSやブラウザ名をランダムに切り替えてくれます。切り替える頻度は「Change periodicaly」で設定できます。

「No」を選択すると、ブラウザを起動したときにランダムに決定されたプロファイルがずっと使われ続けます。ブラウザを再起動するまでUserAgentが「Windows10、Firefox」になるようなプロファイルが維持されるわけです。

「Random」を選択すると、気まぐれでプロファイルが切り替わります。10回アクセスしたら「Windows8、Chrome」のようになったり、さらに3回アクセスしたら「Windows7、Safari」のようになったりするわけです。この間隔が「Random」であるということです。

「Every request」を選択すると、ブラウザでサイトを読み込むたびにプロファイルが変更されます。たとえばニュースサイトのトップページを読み込むときに「Windows7」、そこから記事をクリックしてニュース記事に行く時には「Linux」のように読み込みの度にUserAgentが変更されるわけです。ある意味これが一番プライバシー保護レベルが高いと言えます。

これ以下はみんな一定時間でプロファイルを変更するタイプです。

「Every minute」だったら1分間に1回プロファイルが変更されます。

次に「Random(Desktop)」にしてみます。

こうするとデスクトップOSのブラウザのみに限ったプロファイルが使われます。例えばAndroidやiPhoneからアクセスしてることにはならないということです。WindowsやLinux、MacなどのデスクトップOSをころころ切り替えながらアクセスします。

逆に「Random(Mobile)」にするとAndoroidやiPhoneなどのモバイルからアクセスしてるようにUserAgentをランダムに切り替えます。

次に下の図のように「Windows Browsers」の中の適当なところを選択してみましょう。そうするとランダム切り替えではなく、個別のプロファイルがずっと使われます。下の図ではWindows7のChromeからアクセスしてるように見えるプロファイルがずっと使われるわけです。

次に「Random」で切り替えたいが、このプロファイルは使いたくないというときには、プロファイルの右の「Exclude」をクリックします。例えばWindowsXPなんてもう使われてないから、XPからアクセスしてるようには見られたくないというときには、WinXPのプロファイルをExclude(取り除く)すればよいわけです。

最後に、このRnadom Agent Spooferをオフにしたいときには、「Real Profile」を選択すればこのアドオンはオフになります。「Real Profile」とは実際のプロファイルのことなので、実際に使っているパソコンのOS、ブラウザ名をそのまま送信するということです。

官公庁などの信用できるサイトにアクセスするときにはRandomAgentSpooferをオフにしましょう。一方で個人情報を収集しているかのようなサイトにアクセスするときには、プライバシー保護を高めるためにランダムでUserAgent情報を切り替えることができます。