GoogleDriveで100GB有料プランを購入 防犯カメラの証拠保全としてのオンラインストレージ

今までGoogleドライブの無料プランで使用していたが、少し前から容量がオーバーしており、一部のファイル群がバックアップできていなかったため、今回初めてオンラインストレージの有料プランを購入してみた。

オンラインストレージは無料で使うというポリシーで長く使ってきたが、マイクロソフトのOneDriveのように資本力がある企業でさえ無料プランは縮小傾向。企業は営利を追求する必要があるから、無料プランで利用者が満足すると同時に企業側も満足するなんてうまい話はない。

以前存在したK-Driveのようなものは容量は無料で50GBととてつもなく大きかったものの、無料でそこまで手厚いオンラインストレージはアップロードしたファイルが企業側によって詐取されているようなものと考えたほうがいい。

無料で提供するならそれと同レベルの利益が企業側になくてはだめだから、無料プランである時点でそもそも勘ぐってしまう。幸いGoogleの無料プランについては、ファイルを情報分析して役立てる旨がしっかりと規約に記載されており、その規約を承諾した者しか利用できないため、あらかじめそういうことが明記されているのならばそれを認識した上で使うことできる。この点、マイクロソフトやGoogleはしっかりしている。問題なのは情報の取り扱いについて明記されていないよくわからない企業のオンラインストレージだ。

そういった意味で私はマイクロソフトやGoogleのような企業として一定の責任を履行しているところしか使う気になれない。日本よりもコンプライアンスで先行している米国の企業であるし、上場審査基準が日本取引所より厳しいNYSEにも上場している。米国と日本以外の国のオンラインストレージで非上場企業のオンラインストレージは、本当に今後もそのサービスが続くのかと思えてくる。バックアップとしての側面がある以上、急にアナウンスもなく廃止されるのが一番困る。以前使っていたが、DropBoxのような有名どころでさえ、マイクロソフトやGoogleに比べると少し信頼という点で劣後してしまう。

オンラインストレージはファイルを見られている前提で利用する

マイクロソフトのOneDrive、GoogleのGoogleDriveはともに、高いセキュリティを確保していると言える。ここでいうセキュリティとは、第三者にファイルを覗かれない機密性のこと。アップロードする途中で悪意の第三者が傍受しようとしても、暗号化された上で通信されているから問題はない。また、アップロード後にファイルが万が一漏洩してしまったとしても、復号の鍵を第三者が持っていないかぎり解読されることはない。当然のことながらマイクロソフトもGoogleもこのセキュリティは十分担保できているし、他のオンラインストレージでもこの程度のセキュリティは担保されているといえる。

しかし、オンラインストレージを運営している側は第三者ではない。オンラインストレージを運営している側は利用者の「相手方」であり、当然ファイルを閲覧できるし、またするのも当然だ。不法なファイルがアップロードされているのにそれを放置したら、企業がその不法行為を認めていることになる。まともな企業であるならコンプライアンスの遵守にはとてもシビアだから、当然ファイル削除・アカウント閉鎖の処置が必要になる。よってアップロードしたファイルは運営側は閲覧できて当然というのが大前提だ。

オンラインストレージはいざとなったら警察の方に開示して見てもらえる

無料プランで保存しきれなくなった理由は防犯カメラの自動録画の動画ファイルだ。

証拠として保全しておくにはPCのストレージのようなローカルだけでは不十分であり、しっかりオンラインストレージにも置いておく必要がある。万が一ローカルPCが破損してしまっても、警察はしっかりオンラインストレージの中身まで調べてくれる。マイクロソフトやGoogleは警察の開示要求があれば中身を開示してくれる。

世の中には警察に情報を閲覧されることを嫌う人がいる。だが私はむしろ逆で、いざというときは警察の方にオンラインストレージを見てもらって、そこに証拠を置くことが犯罪防止の抑止力になると考えている。むしろ、PCさえ破壊すれば証拠を隠滅できてしまうと犯罪者に思わせてしまうことのほうが危険だ。

私は警察を含めた行政(国家権力と呼ぶ人もいる)を敵視している人には違和感を覚えざるを得ない。治安維持のために市民が警察に協力するのは当然であり、また彼らが殉職のリスクを負って日頃から職務を行っているからこそ、市民は日常平穏に生活することができている。警察の関与なしではあっという間に治安は悪化する。そもそも警察に情報を見られくないという発想に至ること自体が完全に理解できないものであり、根本的に考え方を改めたほうが良いだろう。

オンラインストレージに保存したものは自分だけが見れるというのは、一部の人にとっては聞こえがいいかもしれないが弊害も多い。運営側もファイルを閲覧できて、それを警察などの行政に開示できる手続きが完備されている方がむしろ安全と言える。

自身で作成した知的財産はSpiderOakでエンドツーエンド暗号化

中には閲覧されたくないファイルというのは確かに存在する。私でいえばVisualStudioで作成したWindowsアプリケーションやWebアプリケーションだ。しょぼいアプリならまだいいが、労力をつぎ込んで作ったものであるものについては知的財産保護という考えが先行する。身に危険が及ぶ類のような安全にかかわる情報ではないが、金銭的な価値のある知的財産を作成している場合に、それが閲覧されるのは抵抗がある場合がある。

この場合に使っていたのがSpiderOakである。このサービスはローカルPCの秘密鍵で暗号化した上でアップロードするため、運営側にも復号化することができない。

だがそれは、運営側にとってなんら有意な情報を得られないことを意味する。データマイニングなどを行って、プライバシーを侵害しない範囲で営利のために情報を役立てることができないからだ。そうすると必然的に有料にせざるを得なくなる。

実際にSpiderOakは当初は2GB完全無料だったが、現在は試用期間が無料なだけであり、継続利用するには有料プランの購入が必須となっている。

また企業自体がマイクロソフトやGoogleほどロバストとは言えない。この分野は進出しては撤退が多いので、今後末永くサービスを提供してくれる蓋然性が高いオンラインストレージとなると、やはりマイクロソフトやGoogleに軍配があがる。

証拠を開示してほしいものについてはエンドツーエンド暗号化は使わない

エンドツーエンドで暗号化してしまうものについては、本人しか復号できない。これは良い点と捉える人もいるかもしれないが、上述したようにデメリットもある。万が一、私がパスワードを警察の方に伝えることができなくなったときに、警察の方がオンラインストレージのデータの開示ができなくなってしまうからだ。エンドツーエンド暗号化をしていなければ、運営側の手続きによって警察の方に情報を開示してもらえる。つまり証拠を提供することができるということである。エンドツーエンド暗号化を用いていると、証拠が開示出来ない状態になり逆に自分にとって不利なことになることがある。なんでもクローズドにすることは弊害が多く、せめて行政のような民間を超えた組織については情報を閲覧してもらえるようにしておくべきだ。

GoogleDriveを購入したらアプリは再起動

将来的には1TBプランを購入することになりそうだが、とりあえず100GBプランを購入して1.99ドルでおよそ240円。購入すると直ちに容量が反映されるが、デスクトップでアップロードアプリを常駐させている場合はアプリを一旦終了し、再起動しないと容量が反映されない。防犯カメラの自動検知は人物や自動車の動きがあるとすべて録画するため、1日あたりに作成される動画ファイルが200MBくらいになる。1年で70GBくらいなので、100GBなら1年ちょっともつ。